木造駅舎の残る北の秘境駅 来年3月で廃止か 宗谷本線 雄信内駅(北海道天塩郡幌延町)
清水要鉄道ライター
6/21(金) 7:21
旭川と稚内を結ぶ日本最北の路線・宗谷本線。近年、利用者の少ない駅の整理が進み、名寄以北では昭和50(1975)年時点で40駅あったのが、令和6(2024)年7月現在は24駅と1つの信号場までに減少している。
古い木造駅舎の残る駅はさらに少なく、宗谷本線全体で見ても塩狩駅、名寄駅、天塩中川駅、雄信内(おのっぷない)駅、抜海駅の5駅しかない。これは宗谷本線も含めた北海道全体で昭和60(1985)年前後に木造駅舎から貨車駅舎や簡易駅舎への改築が進んだことによるもので、特に無人駅は維持費用削減のために駅舎の改築が進められた。
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そんな中で、古くからの木造駅舎が残り、なおかつ廃止を免れてきた雄信内駅はかなり貴重な存在だと言えるが、X(旧:Twitter)上で同駅の今後が気にかかる情報が流れている。駅が所在する幌延町雄興地区の住民に対し、役場から3月で駅を廃止して駅舎を解体する方針が伝えられたというのだ。情報発信者が住民の家族ということを考えると、情報の信憑性は高いだろう。相当先になるかもしれないが、いずれ正式な発表が出るものと思われる。
雄信内駅は大正14(1925)年7月20日開業。駅名はアイヌ語の「オヌプナイ」に由来するとされる。雄信内の地名は天塩川を挟んだ幌延町と天塩町に跨る地名で、幌延町側は天塩町側との混同を避けるために「雄興」に改称されている。駅名の読みは「おのっぷない」だが、天塩町側の地名の読みは「おのぶない」だ。
つづき
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